タイトル: 静かなともだち
探究領域: 万象究理
セントラルアイディア:
見れば見るほど見えてくる。
[1年生]
今週も紅葉山公園へ出かけると、花々以上に葉っぱたちの美しさが目をひきます。
ますます色づき、一年の内でもこれほどにたくさんの色にあふれている公園をなかなか見ることができません。
子どもたちは気に入った葉っぱを集め、スクールに戻ってきてからじっくりとスケッチをして葉っぱの葉脈や形などを細かく観察したり、集めてきた葉っぱをラミネートして模造紙に分類していきました。
「この葉っぱは一枚ずつが交互についているなあ。」
葉のつき方は採集する前によく見ておくことが大切です。
何度も書き直しながら丁寧に葉っぱの分かれ方や幅をスケッチしています。
「葉っぱのまわりのギザギザがけっこう難しいなあ。」「これは太さもうまく書けたぞ!」
じっくり集中してスケッチしているな、とふと見てみるとビックリするほど細かく葉脈をスケッチしていました。
先週に引き続き、集めた葉っぱを模造紙に分類していきました。
今のところおよそ70種類ほどの葉っぱが集まっていることに驚く子どもたち。これは分類も腕がなります。(といっても1年生には初めての分類作業)
「ギザギザチームの中にさ、ギザギザというよりはニョロニョロの葉っぱも混ざってるんだ。だからニョロニョロチームっていうのを別に作りたいんだけどいいかなあ?」
分類した葉っぱを眺めているとだんだんこだわりや違和感が生まれてくるようです。
パパっと整理するのとは正反対にじっくりしぶとく考え続けることがこのような分類では求められ、だからこそ自分たちなりの詳しい分類へとつながっていくはずです。
「なんか変な気がするんだけどね、この赤くて小さいモミジは”ギザギザチーム”でいいかなと思ってたけど、”ちびっこチーム”にも入れるし、しかもね”色変わりチーム”にも入れるんだよー。」
子どもたちはなにかに気がついたようです。
「あ!じゃあこの”黄色と黄緑チーム”にいる葉っぱも”先っちょが面白いチーム”にも入れるよね!?わあ、どうしよっかなあ?」
と悩み始める子どもたち。するとある子が言いました。
「じゃあさあ、もう分けちゃったけど”色変わりチーム”と”ちびっこチーム”と”ギザギザチーム”の場所をもっと近づけてみる?それであっちにもこっちにも入れるようにすればいいんじゃない?」
「それいいね!そうしよう!」
それぞれの葉っぱやグループの位置についても考え始めた子どもたち。
だんだんとこだわりのある分類ができてきましたね。MAP作りはまだまだ続きます。
簡単にグループを決めるのではなく、他の葉っぱとの関係性も考えながらじっくりと作っていきましょう!
さあ、来週も葉っぱを集めるぞ!!
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。