タイトル: 静かなともだち
探究領域: 万象究理
セントラルアイディア:
見れば見るほど見えてくる。
[1年生]
今週も葉っぱ集めの冒険が始まりました。
先週は緑一色に見えていた公園も上を見上げると赤くなった葉っぱがチラホラ見つかります。
「あー!!ねえ、あそこのモミジの色が変わってるよ!!なんであの枝だけ赤くなってるんだ??」
みんな一斉に上を見上げます。
すると確かに一本の枝だけ真っ赤に色づき、他の枝についている葉はまだ濃い緑色をしています。
「あ!あっちのモミジもオレンジ色になっている葉っぱがちょっと見えるよ。みんなであっちにも行ってみようよ!」
一度色づいたモミジに気がつくと他のものも目に入りやすくなってくるのが不思議なものです。
「このしだれモミジも薄いオレンジ色と赤が一枚の葉っぱの中にあってきれい。」
「わ!イチョウも少し黄色くなってるよ。行ってみよう!」
「うーーー。くさい〜。ギンナンのにおいだよ〜。」
上を見上げると枝にびっしりとギンナンがついていて地面にも落っこちていました。
秋が深まっていくのを日に日に感じさせてくれる美しい季節になってきました。
スクールへ戻って集めてきた葉っぱを広げてみると、大小だけでなく様々な形と色の葉っぱがとてもきれいに並びました。
それらの葉っぱを押葉にするように新聞に挟んで重石をしておきました。
さて、いろいろな種類の葉っぱが集まりましたが名前がわかる葉っぱはたった一部にすぎません。
そこで「葉で見わける樹木図鑑」を使って葉っぱの調べ方を調べてみることに。
すると葉っぱの識別の仕方としては、”形”・”葉のつき方”・”葉のふちの形”(ギザギザしているかしていないか)・”落葉樹か常緑樹か”という4つの観点で観察していけば大体種類が分かるということが分かりました。
「この葉っぱの形は分裂しているでしょ。そして鋸歯(ギザギザ)で落ち葉にもなっていたから、うーーんと、あ!!これだ!フヨウだ!!」
と図鑑をめくって識別する男の子。
「私のは不分裂。えっとねえ、それでやっぱり鋸歯でしょ。それと、ああ落ち葉かどうかは分からないし、つき方も覚えてないなあ。ひゃあ、これだけしか分かってないとたくさんページを見てみないとだ!」
「あ!でもこれじゃない?このハート型っぽい感じはシナノキだよ!!そうだそうだ!」
図鑑によると樹木の葉は大きく分けて6つの形に分類されます。
その葉が交互についているか(互生)2〜3枚ずつ対になっているか(対生)という”葉のつき方”、それとふちの形がギザギザかそうでないかと落葉するか常緑かということで葉っぱが分類できることを知り樹木の見方が大分変わりました。
来週は葉のつき方にも着目して引き続きいろいろな種類の葉っぱを”葉ンティング”したいと思います!
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。