特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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「てこでも動かない?」~ふりかえり~

タイトル:てこでも動かない?
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:「小さな力を大きな力に変えることができる。」

[3・4年生]

プレゼンでは、劇形式で伝えたいことを表現しました。
今回、伝えたいことは何かを出し合ったところ、次の4つが出てきました。
・重い物を持ち上げるには、てこ・滑車の原理を使えば軽くなること
・でも、滑車ばかりに頼りすぎると、実際には「摩擦」が生じて余計な力が増えてしまうこと
・実験結果を活かして、自分たちが作った装置の説明
・そして、生活には原理をうまく利用した道具がたくさんあり、
自分たちも原理を利用することで生活をより便利にすることができるということ

おっちゃん持ち上げ装置やエレベーター実験など、これまでやってきた実験は何度もありました。ただ、それを時系列で伝えては、聞く側にとっては退屈になってしまいます。
「何を伝えたいのか」を考え、ストーリーを考えていきました。
また、keynoteに頼りすぎず、手書きの設計図や図式などをスクリーンに映して説明していきました。相手にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいか。今後もこのことは課題となっていくことでしょう。

理科実験により、原理の仕組みを理解し、理解したことを使って設計図を描く。
実際に実験をしてみて、思い通りにできたこと、できなかったことを分析していく。
さらなる設計図を更新していく。そして、実験をする。これを繰り返した6週間でした。
毎日のように、家で設計図を描くということが続き、テーマの時間は手を動かし考える。

この繰り返しにより、設計図が徐々に変化し、原理の理解が深められていきました。
フリーハンドで何気なく描いていたものから、人前で説明するときにわかりにくいことに気づき、コンパスや定規を使用するようになります。実際に輪軸等を作り始めてからは、サイズにもこだわるようになり、計算式を添える子も出てきました。
輪軸作りに関しては、大きい円と小さい円の比率を考えずに作ったり、どちらの円に巻き付ければ力が小さくなるのかがわからなかったりと、理科での理解が「わかったつもり」だったことが明らかになり、作っていく中で本当に理解をしていく様子が作り直していく輪軸を見ていく中ではっきりしていきました。

おっちゃんを指一本で持ち上げること、発明品をつくることをミッションにしてきました。
どちらも敵わなかったわけではありますが、目標として目指していったことに意味があり、いつか身近なもので原理を使った行動がとれたり、はっとひらめいたりすることに期待していきたいです。
また、自分たちが「小さな力を大きな力に変えることができる」ことのためにこのテーマに取り組んでいるということを常に意識してきたことが、彼らの知識を何度も更新させ、どうすればよりよくなるのか、頭をぐるぐるさせてこられたことに繋がったのだと思っています。

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TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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