[1・2・3年生]
毎日使っている水は、その後どうなるのか?
川や海にそのまま流れ込んでしまうのか?
そんな疑問を解く鍵を見つけに水再生センターへでかけました。
入り口で記念撮影をしてから、
時間に余裕があったので、玄関正面の庭をぶらぶら。
今回のテーマで初めての外出。
みんな大はしゃぎ。
建物の4階まで上がると、センターの職員の方が出迎えてくれた。
説明を受けるための部屋に入る。
前から3列目までの机の上には、
ボールペン、バッジとともにファイルに収められた
子供に配布するためのパンフレットが置いてある。
職員の方が、最初にアニメを流してくれた。
主人公の翔太くんとネコじいが冒険の旅をしながら、
水が海まで流れつくまでを
20分ほどで説明してくれる。
旅の始まりは下水について。
マンホールと排水溝が登場。
この二つは先週スクールの周辺を探して歩きました。
そのことを伝えようとこちらに合図を送る子も。
そして、マンホール、排水溝のどちらにも
『雨水(うすい)用』と『汚水(おすい)用』
があることを知る。
その後アニメは、これから私たちが実際に歩いて回る、
水再生センターという施設の紹介へと移り、
きれいになった川や海に魚が戻ってきたというエピソードが
冒険の旅の最後となり終了。
続いて、職員の方がスライドを使って、
アニメに登場した事の復習も含め、
様々な解説をしてくれる。
途中、職員の方から質問が子供たちに。
「普段の生活で1番多く水を使うのは何だか知ってる?」
「トイレ」
「じゃあ、2番目は?」
「お風呂」
と間髪いれずに応える子供に
職員の方も感心しきりでした。
室内での座学が終了。
いよいよ各施設の見学へと向かうことになる。
まず、教室を出たところのスペースにある展示物を見る。
汚泥から作られたレンガ。
コストがかかりすぎ現在では生産中止とのこと。
災害時に設置される簡易トイレ。
「このトイレは、どこに置くのがいいでしょう?」
の問いに、
ある子が
「マンホールの上」
と答える。
「4年生以上でもなかなか正解が出ないのに。」
と職員の方はここでも感心していました。
地上に降りて、戸外にある第一沈殿池から順に各施設を見て歩く。
次に建物の中の施設へ。中はまさに工場。
子供たちは真剣に説明を聞きながら、
あちこちを覗いてみたりしている。
最後は地下の施設を見せてもらいましたが、
その手前の通路に二種類のマンホールが。
穴の多いものと少ないものの二種類。
一つは雨水用で、もう一方が汚水用。
「雨水用に穴が多いのはなぜ?」
と、ここでも質問を受ける。
「雨が一度にたくさん入る。」
という返事がほとんど。
さらにねばって考える子もいましたが、
残念ながら正解者なし。
「急な大雨の時の下水道の空気抜きのため。」
というのが正解でした。
1時間半ほどの全行程を終え、丁寧に説明をしていただいた職員の方に
お礼を言って水再生センターをあとにしました。
スクールへ戻り、早速見学のふりかえりをする。
「すごく印象に残っているものは何?」
と訊いてみると、ほとんどの子の応えが
「微生物」であった。
汚れを食べる働きをしてくれるのだが、
そんなことより、その姿かたちと、
『アルケラ』、『ロタリア』などの名前がうけるらしい。
同じようにみんながよく覚えていたのが、
「一旦ここに落ちると、だれも浮かび上がることができない。」
と職員の方に説明された深さ5メートルの水槽。
チョット怖い話としてかなりのインパクトがあったようです。
最後に、ある企業から頂いたパンフレットを配ると、
その内容が見学してきたことの良いおさらいとなるようで、
みんな丹念に目を通していました。
来週は浄水場へ出かける予定です。
そこでも多くのことを吸収してこよう。
TY
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