【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】感覚を研ぎ澄ませば世界は広がる。
<テーマ学習> 〜概要
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚。私たちは日々、五感を使って様々な情報を得ながら生きています。普段何気なく使っている五感ですが、どれだけ使いこなすことができているでしょうか?また、五感から得られる情報はどれだけ正しいものなのでしょうか?このテーマでは、まず人間の持つ五感の機能と役割を、実験やアクティビティを通して学んでいきます。
人間の場合、一般的に 視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の順番に感覚が優れており、得る情報の大部分、8割以上を「視覚」に頼っているそうです。一方、人間と一緒に暮らすことの多い犬の場合は、嗅覚・聴覚・視覚・味覚・触覚の順に優れており、嗅覚4割、聴覚3割、視覚1割といったように、人間とは違う感覚を使って生きているといわれています。犬の感覚を持ったら、いつもの生活はどのようになるのでしょうか?
また、飼い犬は野生で生きていた頃に比べて敵に襲われる危機感がなく、自分で食べ物を狩る必要もないので、いわば ボーっと生きられてしまうため 感覚が鈍くなっているそうです。しかし、訓練すれば、警察犬や空港の探知犬のように優れた嗅覚を発揮することができます。私たち人間も、原始的に生きていた頃より生活が便利・安全になり、本来持っている感じる力を十分に発揮せず ボーっと生きてしまってはいないでしょうか?
いつも無意識に使ってしまっている五感を意識して使うことで、今までに感じたことのなかった発見があるかもしれません。このターム中にあるホースキャンプ、ODD山などでの原体験でも、どんどん五感を意識して使っていき、自分の感じる力の可能性に気づき、もっと使えるように練習すれば、私たちの世界も広がるはずです。5歳のおかっぱ女の子に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と怒られてしまわないように、五感を研ぎ澄ましていきましょう!
YH
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2024年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)