タイトル:目からうろこ
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:我感じるゆえに我あり
[2年生]
先週は中野平和の森公園を目指してフィールドワークを行いました。
フィールドワークで発見したことを作文にして語ってもらったのでいつものように模造紙へ記録していきました。
今週はまず、その自分たちの発見をもう一度見返してみることからスタート。
見返していくことで先週の感覚が子どもたちにも蘇ってきます。
「元カレー屋さんだったところが先週は工事中でペンキ塗ってたでしょ。昨日見たらもうテーブルとか椅子も並んでたし大分できあがってたんだよ!」
「そういえばSくんの発見って面白いよね。”くすぐったい”って思ったら鼻にハエが止まってたとか言ってたもんね。それとサンモールに小さな黒い点があって”監視カメラかなぁ?”ってドキドキしたって言ってたよね。」と子どもたち。
「なるほどね。Sくんの発見はどこが面白いんだろう?他の発見とどこが違うのかな?」と私。
メタメタマップに書かれている発見を一つずつ見ていって何か気づいたことがあれば発言してもらうことにしました。
すると、ある子がほとんどが”目”で見た発見であることに気がつきました。
一部には”平和の森公園のまわりはさわがしかった”という”聴覚”による発見や”くすぐったいと思ったらハエがとまってた”という”触覚”による発見もありましたが9割以上は”視覚”による発見でした。
「そうか〜。じゃあ五感の全部は使ってないんだ。」と男の子。
「え?五感ってなあに?」と他の子がつぶやきます。
「えっとねえ、見る、かぐ、きく、味わう。あとは〜なんだっけ?」
「あ!手触りだ!!」
「ああ!なんか聞いたことがあるなあ!それで全部で5個だから五感なんだね。」と納得の様子の子どもたち。
「この五感を使ってぼくたちはどんなことができるんだろう?」と私が問いかけました。
すると得意そうな表情で一斉に手が挙がります。
子どもたちから出てきたたくさんの意見をメタメタマップに書き上げ、みんなで眺めていきました。
するといくつかのコンセプトが浮かんできました。
”味わう”、”いい香りをかぐ”、”自然の音にいやされる”などのように”楽しむ”ための機能、また”料理が焦げてるか分かるためにかぐ”、”暗いところでどこに何があるか分かるために触る”また味見して食べられるかどうか知るための”危険予知”としての機能、そして”におい”や”きくこと”によっていろいろなことを”思い出す”という機能など様々な役割を私たちの五感が持っていることが見えてきました。
実際に目隠しをして触覚を頼りに歩いてみるといつもの教室でもまるで世界が変わります。
来週は”五感”を意識するといつもの感じ方がどう変わるのか実験してみます!
YI
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。