タイトル:表裏一体
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「禍福は糾える縄の如し」
[1・2年生]
今週は火山について考えていきました。
桜島の噴火など子どもたちも火山についてそれぞれにいろいろなことを見たり聞いたりしたことがあるようです。
まずは子どもたちの火山について知っていることをあぶり出していきました。
「ぼくたちが来年登る富士山も火山だよね?」
「じゃあぼくが思う火山の”恵み”は山登りができること!」
「富士山て水もすごくおいしいんだよ。ミネラルウォーターで売ってるくらいなんだから。だから水も火山の恵みだよね。」
「桜島はね、毎日噴火しているらしいよ。でね、溶岩とか火山灰を吹き飛ばしてるんだって。」
「あ、その話聞いたことあるよ。だから桜島の人たちは白い車は買わないで汚れちゃうからグレーの車が多いんだって。」
「火山から宝石が取れるっていう話も図鑑で読んだよ!」
と図鑑《EARTH》を持ってきてそのページを開いてみんなで見てみると、ダイヤモンドやペリドットなどが火山から産出されると書かれています。
また別の資料をとおして火山について読み進めてみると、火山の噴火はプレートとプレートの間にすき間ができることで起こることが分かりました。
「そっかー!地震と似てるけど、プレートとプレートにすき間が出来ちゃうとそこからプレートの下にあるマグマが吹き出してくるんだ。」
と先週地震のメカニズムを学んでいて知ったプレートがまた火山にも大きく関係していることを知って何かがつながった様子の子どもたち。
「でもマグマってなくならないのかなあ?いつまででもずっとあるのかなあ?」
と疑問もあるようです。
資料をもう少し読み進めていくとその疑問に関することも書かれていました。
プレートとプレートがこすれあって摩擦熱が高まることでプレートの岩盤が溶けてマグマになるとのことです。
「すごいな。じゃあプレートはどうしてできるんだろう?」
「あ!ひょっとしたらさ、ぼくの予想なんだけど火山が噴火して溶岩ができるから、それが地面にもなるし、海の中とかだとすぐに固まってプレートにもなってるんじゃないの?」
今まではテレビで流れる火山のニュースに遠くで起きている出来事としてしか考えたことがなかった子どもたちですが、そのメカニズムを知ることで断片的に知っていたことが繋がり始めているようです。
「そっか、プレートが日本には3枚もあるから日本は地震も火山も多いんだ!」
「この本には日本もそうだけど太平洋の周りの国々は火山と地震が多いって書いてあるぞ。プレートがここにもあるし、そこにもあるもんな。なるほど。」
「温泉があるのも火山があるからだし、火山の熱で電気も作れるんだって。火山すごいねえ。」
「富士山の周りの河口湖とか山中湖も富士山の地下にたまってる水が湧き出てできたんだって。こわいけど、恵みもいっぱいあるね。」
さて、今週でテーマ学習も3週目の折り返し地点となり、子どもたちは冬休みに入ります。
休み中のミッションとして各自が雪・地震・火山・台風・竜巻・津波のうちから一つ選んで、”禍福は糾える縄の如し” つまり良いことと災いとがまるで縄のように互い違いに起きていく様子を紙芝居としてストーリーを描いてみることにチャレンジすることになりました。
2年生たちはちょうどこのことわざを学んだばかりだということで大張りきり。
年明けのプロトタイプが楽しみです。
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。