タイトル: 玉石混交
探究領域: 万象究理
セントラルアイディア:
現象にはストーリーが宿る
[3・4年生]
テーマ最終週である6週目はプレゼンテーションに向けて各自が担当する石について五感を使って確かめたForm(手触り・模様・形・色・におい・叩いた時の音など)とCausation(どのようにできたのか、この石のオリジナル情報、石から分かるストーリーなど)を”石新聞”としてまとめていきました。
ポイントは言葉による表現。
いかに第三者にイメージしやすいかということです。
「この泥岩は茶色って書いてあるけど、どんな茶色なの?濃いの?薄いの?」
「えっとねえ、茶色っていうか、黄土色かなあ。そうだ!段ボールみたいな黄土色!」
「チャートの音はキンキンっていう言葉だけであの音がみんなに伝わるかなあ?本当にキンキンだった?」
「う〜ん。。。そうだなあ。ガラスとガラスをぶつけた時のようなキンキン!っていう音かなあ。」
「で、においはただくさいのかい?」
「いいや、え〜と焦げ臭いんだけど、焦げたフライパンみたいな焦げ臭さかな!」
「いいね〜!大分伝わってくるようになってきたぞ。」
このようなやり取りを何度となく重ねながら言葉による表現を磨いていきます。
それと平行してプレゼンテーションの準備も進めます。
今回はそれぞれの子が石になりきって、それぞれの石の特徴と石から分かるストーリーを語ります。
子どもたちは予想以上に石を擬人化するというプレゼン方式が嬉しい様子で盛り上がっています。
「じゃあ私は”化石貝くん”になろうっと!ねえ、みんなの頭にどの石の役か分かるように被るもの作りたいな。」
「ぼくは古〜い石灰岩だからじいさんっぽく語っていい?」
「ぼくもチャートだからおじいさんぽくプレゼンするよ。杖も持ちたいなー!」
「ねえ、普通の子が多摩川でフィールドワークしている途中で色々な石たちを見つけて、石たちがその子に語り出すみたいな感じがいいんじゃない?」
「じゃあ、私その役やりたい!!」
「私も!」
プレゼンテーションの配役はあっという間に決まっていきました。
あとは内容と表現を磨いていくのみ。時間を掛ければ掛けるほど磨かれていくのですが時間の制約がある中でどこまでやれるのか、ギリギリまでしぶとく粘り続けるしつこさも私たちの特徴かもしれません(笑)。
「私ね、泥岩のあとにホルンフェルスが話したほうがいいと思う。だって泥岩がマグマの熱で変化したのがホルンフェルスだもんね。」
「じゃあ私もひらめいた!玄武岩の次に緑色岩がプレゼンできたらいいんじゃない?玄武岩がマグマの熱で変化して緑色岩になったんだもんね!」
「ナイスアイディア!!」
さあ、いよいよ来週はプレゼンテーションデイ。それまでにどんなプレゼンが仕上がるか楽しみです!
YI
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