特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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この石ができたころの世界ってどんなだったんだろう?

タイトル: 玉石混交
探究領域: 万象究理
セントラルアイディア:
現象にはストーリーが宿る

[3・4年生]

先週は多摩川で収集してきた石について図鑑を用いたり特徴を自分たちで実験して種類を識別していきました。
図鑑や資料を読み込んでいくと、新たな疑問や興味がどんどん広がっていきます。

「石灰岩ってチョークの原料なんだ!!だから石で字が書けちゃうんだね。白い字が書けるかどうかが石灰岩を調べる方法なんだね。おもしろーい。」

「しかもその白い成分は石灰質の殻を持つフズリナやサンゴなどの海の生物の死骸が堆積してできたんだって。ていうことは昔は多摩川は海の底だったってことでしょ?でもどうやって海の底から今の陸になったんだろう?」

子どもたちの疑問を元にさらに別の資料を読み込んでいくとなんと多摩川はもちろん4億年ほど前は本州のほとんどが海底で暖かい海が広がっていたことや、そこから土地の隆起や沈降、また海底火山や火山の影響などで大地が変化し続けてきたことなどがだんだん見えてきました。

「え〜!!すごーい!しかも見て見て!クジラやゾウが日本にもいたんだってよ。」

「アンモナイトも!すごい!」

「ねえ、雲取山の頂上に石灰岩がたくさんあったでしょ?っていうことはさ、雲取山もすっぽり海の底だったってことだよね!でもほんとどうやって陸とか山になったんだろう?」

「プレートとプレートがぶつかって盛り上がったりするって表裏一体のテーマでやったよ。」

「わっ!すごい!ここにエベレストも昔は海の底だったって書かれているよ!」

「じゃあ今の世界はいつできたんだろう??」

石を調べることで見えてきた疑問と発見を繰り返しながらついに大地の成り立ちが見えてきました。
石のFormを入り口にしてどのようにできたのか、それはなぜなのかというCausationについて追求していくことで見えるものから見えないもの(Visible→Invisible)が見えてきます。
来週はいよいよ6週目。
できる限り疑問を追求しつつ、同時にそれぞれの担当する石について発見したことを”石コロ新聞”としてA-3用紙にまとめていきます。
プレゼンテーションはそれぞれの子が石になりきって、その石から見えるストーリーを語ってくれることに。さあ来週も楽しくいこう◎

YI

TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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