特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

お客様の笑顔を獲得できるか?

[5・6年生]

「あのさ、思ったんだけど、もっと大きな声で“いらっしゃいませ”とか“ありがとうございました”とか言った方がいいよね。」
「宣伝用の看板もちょっと見づらいから書き直そうよ。」
「宣伝をやってみて分かったんだけど、大勢に向けて“駄菓子カフェやってまーす!”
って声を掛けるよりも一人一人に“こんにちは!”って話しかけた方が話を聞いてくれたし興味持ってくれたよ。」
「あと店番の人は椅子に座らない方が感じがいいよ。courtesyでしょ!?」

開店準備に向けて先週の改善点をシェアし合い、作業を進めていく5・6年生。今週が最後の営業なのでなんとかベストを尽くしたいという思いが伝わってきます。

「今日はメニュー作らせて!」と5年生の男の子がはりきっています。
「このプレミアムうまい棒は人気が出ると思うんだよな〜。すっぱいブドウガムもまた仕入れられて良かったね。」

開店準備をしていると1年生の男の子がやってきました。

「あのさぁ!週末に、ぼくの住んでるマンションの人たちの家に頼まれてたチラシを配ってきたよ!これを配ってきたんだよ。」

と手に持っているチラシを一生懸命書いた文章が書かれています。

「ありがとーーう!」と5・6年生。
テーマ学習を超えて他の学年の子たちが応援してくれていることに心から喜びと感謝の思いが湧いてきます。

営業が始まるとどんどん宣伝に繰り出していきます。
しかし14時半から15時半までの間はまだ人通りが多くありません。

「あ〜。全然だめだなあ。お客さんいないよー。声かけた人も“今度行くね”って言ってくれるけどなかなかお店には来てくれないなぁ。今週いっぱいでおしまいなのに大丈夫かなあ。」

と開始早々どんより不安そうな5・6年生の男子二人。

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「大丈夫だよ。ていうかまだ始まったばっかでしょ。何言ってんの?そんなこと言ってる暇あったら宣伝行ってきてよ。」と冷静な6年生女子。

すぐに結果を求めて感情的になる暇なんてありません(笑)
男子二人が別れて宣伝を行っていると5年生のTくんが大人のお客さんを4名連れて戻ってきました。

「いらっしゃいませ!!ぼくたち、学校の学びで駄菓子カフェをやっているんです。今日のメニューはこちらです!3つ以上のお買い上げでくじ引きもできますよ。あ、それと飲み物もあるんで良かったらこちらの席で遊んでいってください!」

お客さんが来て下さると一気にさっきまでの不安は吹き飛び、テンションが上がってきます。

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5週目初日の後半は想像以上のお客様が来て下さったような気がしていましたがみるみる品薄になり店頭が寂しげになってしまいました。

営業後にふりかえってみると仕入数が少なかったことに気がつきました。
たまたまカフェの運営状況について理事長に相談をしてみたところ、お客さんの立場に立って考えてみると品薄のお店ではワクワクしないことやそれがチャンスロスにもつながってしまっているというperspectiveに気付かされました。
多く仕入れすぎると在庫を抱える不安もありますが、在庫や商品の種類が少ないと魅力的なお店にはなりません。商売をやっていく上での大事なバランスです。
その部分を意識して慎重に仕入れを行いました。

今週は何度もお店に来てくださっているリピーターも含めてたくさんの地元の方に足を運んで頂きました。
中にはTCSフェスティバルにも必ず行くとおっしゃって下さる方もいらっしゃいました。
近所の小学生たちも“楽しそうな学校でいいな〜!”と言って毎日来てくれます。
駄菓子カフェの運営を通してこうした出会いやスクールの紹介にもつながっていることがまた貴重な財産です。
またこのプロジェクトに快く参加しわがごとととして一生懸命協力してくれたTCSキッズたちとのチームワークと巻き込む側としての姿勢についても大きな学びとなりました。

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最終日には多くの地元の方々がTCSキッズの宣伝チームに連れられて足を運んで下さったり、保護者や家族のみなさまも沢山遊びに来て下さいました。

中には全ての商品を購入し、TCSキッズにプレゼントしてくださる足長おじさんのようなお客様もいらっしゃったり(ある保護者のお母さんの楽しそうな様子に誘われてという説もありますが(笑))とおかげさまで大変盛況な最終日となりました。

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後半は品数が不足し、店頭の商品がまばらになってきたので、お客様をガッカリさせないように営業中に手分けして近所で仕入れを行いながら走り回って最後までやりきりました。

最終日を営業してみて振り返ると完売した結果だけではなく、
「後半のピークの時間帯は飲み物を出すのが遅くなっちゃった。催促されちゃったなぁ。」
「商品を買い足すタイミングが難しくって品薄状態の時間がちょっとできちゃった。」

「フェスタにも活かさないとね。」とMちゃん。
気付くことができた改善点も次に活かすことでつながっていきます。

慌ただしく過ぎていった駄菓子カフェ“楽園”の営業でしたが、本当にたくさんのお客様に足を運んで頂いたことをまずこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
また翌週、今回の運営を振り返り、良かった点と改善点について分析しプレゼンテーションに向けて準備を行います!

YI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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