特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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奥多摩渓谷へ

[3・4年生]

今週は今の多摩川をじっくり観察し、そこでどのような事象が連鎖しているのか追究していくべく現地へ足を運びました。
まずは多摩川上流部である奥多摩渓谷へ向かいます。
河原にある石のform(色・形・大きさ・種類・厚み・硬さ・においなど)と川の流れを観察してみることでどんな”発見”があるのでしょうか?

奥多摩渓谷に到着すると早速ペアに分かれて調査開始!
調査内容は、
①大きな石を一つ選んでその石を中心に半径2mの円を描き、その中の大きい石のサイズを20個測る。
②1m四方内にある石灰石の数を数える
③なるべく色んな種類のお気に入りの石を10個見つけてスクールに持ち帰る 

「やったー。今日は他にお客さんいなくて貸し切りだねー!」
とある子が嬉しそうに言いました。天気も快晴で絶好のフィールドワーク日和です。
さすが晴れ男晴れ女だらけのTCS!
待ってましたとばかり、自前のメジャーと記録シートをバッグから取り出し、河原の散策が始まりました。

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「よし!この大きな石を中心に決めたよ。」
「78cm!!」
「65cm!」
各チームで岩の直径を計測していきます。

「あのでっかい岩も測りたいなー。いいよね?」
とある子が言い、大きな岩によじ登り出しました。
「3m87cmもあるよーーー!でかっ!!でも隣のもっと大きいのはこのメジャーじゃ測れなそうだな。一応測ってみよう。うーーーーん、やっぱり長さが5.5mのメジャーじゃ全然足りないな。」

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一通り岩の大きさ調査が終わると子どもたち全員の希望により少し早めの昼食タイムになりました。
河原に腰を降ろし、川の流れを観察しながら昼食です。

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「結構流れ速いね。でもなんでゆっくりの所と速い所があるのかなー?」

「予想なんだけど高さが違ったりするのかもよ。あと川の中の岩も関係あるんじゃない?」
となかなか論理的な予想をしている子どもたち。

「ねえねえ、あそこ渦巻いてるよ!」
「ほんとだ!すげえー。しかもよく見るとちょっと逆流してるよー。なんでだろう?」
「あれも多分思うんだけどね、川の中の岩が流れを変えてるんじゃないかな。」

ごはんを食べ終わったら自然に石投げが始まりました。
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どちらが遠くへ投げられるか競い合ったり、定番の水切り大会でひとしきり遊び、また調査を開始します。

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次は1m四方内の石灰石の数を数えます。
というのも多摩川上流部は昔から石灰石が採掘されることで有名な場所で今でも相当な数の石灰石を目にすることができるからです。

数えても数えてもまだまだある石灰石にめげることなく調査を進める子どもたち。
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10個ずつの塊を袋に入れて並べていくなどそれぞれに工夫しながら数えてみると200個から500個近くの石灰石を確認することができました。

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これらの結果を来週行なう多摩川中流のフィールドワークと比較することで何かの違いが見えてくることでしょう。
自宅から持ってきたトンカチで様々な石を叩いてみたり、においを嗅いだり、水中の石と河原の石の色の違いに驚いたりと様々なものを五感を使って”発見”した様子の多摩川”石”発見隊。
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来週は持ち帰った石を図鑑で調べながら科学的に分類していきます。

小さな発見や疑問を追究し、論理的な仮説を立てて目に見えない大きなつながりを発見していくことにこれからどんどん挑んでいきます!さあ、来週もはりきっていこう!

YI

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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