[5・6年生]
タイトル:似て非なるもの
探究領域:自主自律
私たちは一人ひとりかけがえのない存在です。そんな自分を大切にして生きてゆくには、
からだの栄養とともに心の栄養にも心がけなければなりません。また、健康に体を動かす
には、そのメカニズムを意識し、メインテナンスすることも大事です。しかし、私たちは、
自分ではどうにもならない部分、好むと好まざるとにかかわらず引き受けなければならない
部分を持っています。それは「遺伝」して受け継いだ部分です。と同時に、私たちには、ただ
受け継ぐだけでなく、突然変異を引き起こすメカニズムも備わっていました。その結果、多様
な種に分かれ、それぞれ独自の「進化」を遂げてきました。私たちは先祖代々、さまざまな
性質を受け継ぎつつ、微妙な変化を積み重ねながら、今の自分にたどりつきました。
それは自分の意志で選んだものではありません。
同じ人間なのに、なんで一人ひとり顔が違うんだ?
どうしてまったく同じようにコピーせずわざわざ微妙に変えるんだ?
私たちは「遺伝」という「運命」の完全支配下にあるのではなく、「環境」の影響を受けつつも、
自分の「意志」を行使して生きられるはず……
今回のテーマでは、「遺伝」と「進化」を切り口として、一つとして同じもののない「オンリー
ワン」である私たち一人ひとりが、受け継いだものを引き受けつつ、どう前向きに変わり
続けることができるのか追究します。
RI
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。