特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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源自物語 ~ふりかえり~

[3・4年生]

3,4年生になって初めてのテーマ学習は子どもたちにとって実際とてもハードなチャレンジでした。
まずご両親、そしておじいちゃんおばあちゃんに何度となくインタビューを行いました。
そうして聞き出すことが出来た沢山のお話の中から自分と先祖の共通点や相違点を発見するだけでなくそれぞれが生きてきた時代と自分との繋がりを見つけ出していくということはそう簡単ではありません。
しかし何度も繰り返しながら大切な家族にインタビューで話してもらったことから発表のポイントとなる繋がりをそれぞれに見つけ出していきました。
3,4年生にとって発表を意識した長時間のデスクワークはかなり大変なものです。しかし最後の週は机と向き合いながら発見したことをご両親やおじいちゃんおばあちゃんの子ども時代の写真と共に模造紙にまとめていきました。みんな本当によくがんばりました。
そしていよいよテーマ発表会!
「ぼくはおばあちゃんにインタビューをして重大なことを発見しました。なんとぼくの読書好きはおばあちゃんからの遺伝だったのです。おばあちゃんは月に5冊本を読みます。お母さんも読書が好きで料理の本を読んでいます。ぼくもたくさん読んでいます。」
「ぼくはインタビューをしてみて、昔の人は自分たちで遊びを作ったり体を使って遊んでいたことに気がつきました。おばあちゃんはオハジキ、おじいちゃんはメンコや相撲、お母さんはゴム飛び、そしてお父さんは校庭を走り回って遊んでいたそうです。ぼくたちはそういう遊びをしていません。ぼくがしているのはゲーム、カードゲーム、一人たたかいごっこです。」
「ぼくはインタビューをして、昔は習い事が少なかったことに気がつきました。お母さんの時代は週に一度くらいだったし、習い事の種類も少なかったようです。お母さんは習字をしていて、よくがんばっていたので金賞をもらったことがあります。インタビューでゴールデンウイークにおばあちゃんの家に行った時に賞を取った字を見てきました。ぼくは今3つの塾に行っています。今は昔より忙しいことが分かりました。インタビューをして家族の子どもの頃の話を聞けて良かった。」
「ぼくがインタビューして発見したことは、それぞれの時代の新しいものについてです。お母さんが子どもの頃はラジカセが新しくて、よく家族で録音遊びをしていたそうです。お父さんの時代は洗濯機が新しく、おばあちゃんの時代は電話や白黒テレビが新しいものでした。ちなみにぼくの時代はアイフォンやアイパッドです。おばあちゃんの時代から両親の時代にかけては新しいものが沢山できたけど、両親の時代から今は新しいものはあまりないようです。その分小さくなったり便利になったりしていると思う。」
「私の発見はお手伝いについてです。おばあちゃんが子どもの頃は大きな瓶に水を貯めていたので、水汲みを手伝っていたそうです。火も自分たちでおこしていました。お母さんはおつかいに行ったり料理を手伝っていました。お父さんはあまりお手伝いはしていなかったけど、おばあちゃんの具合が悪い時は自分でラーメンを作って食べていたそうです。そして私はごはんを作ったり、食卓に運んだり洗いものを手伝っています。気付いたことは、女のこの方が昔からお手伝いをしているんだなということです。」
などなど、インタビューをしたことから沢山のつながりを見つけ出しみんなしっかりと発表してくれました。自分なりの観点で遊びや習慣、新商品や習い事にお手伝いなど様々なものに着目し、そこから繋がりを見出したこと、本当によくがんばりました。これからも物事を追究する姿勢と目に見えない繋がりへの感謝を大切にたくましく成長していこう!お疲れ様でした。

YI

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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