特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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できなかったことができるようになること

最近、鉄棒をみんなでやっている。
前回り、逆上がり、立ち飛び降り、
足掛け上がり、ハングライダーなどなどなど
そして、それぞれできなかったことが
できるようになってきている。
鉄棒がきらいだったり、苦手意識がある子どもも多いが
ちょっとしたことができるようになるきっかけを作ったりすると
ふと鉄棒で遊びだし、なんだかんだ自然とやりだす。
そして、足掛け上がりなど新しい技ができるようになったり
さらなる新しい技にチャレンジしていく。
今日は、S君が逆上がりができるようになった。
「できたーーーーー!!!!」と
(遠心力と筋力と重力の逆転を味わいながら)
何度も何度もやっている。
また、T君は壁に向かって
パワーシュートを繰り返す。
見ているとインパクトの瞬間に
足の振りの速度を上げることができるようになっている。
本人は無意識だろう。
しかし、
ボールが飛ぶ速度・飛距離が
格段に向上していることがわかる様子。
楽しそうだ。
何十分もわき目も触れずボールを蹴っている。
さらには、特に何も指示しなくても
トラップしてボールコントロールをもし始めている。
人に言われるわけでなく、
自分でやっていて、遊んでいるうちに
ぜんぶいつの間にかできてしまった。
カラダを動かすのが楽しい。
だから、またやる。さらに楽しい。
そして、もっとやる。
本人はトレーニングの意識はゼロだろう。
しかし、そこにはすばらしい集中力と学びがある。
佐伯胖氏は、
遊びの定義を
「その活動が何らかの別の目的を達成するための手段ではなく、
それ自体が目的であるとしか言いようのない、自発的な活動」とし、
そして、
「学びと遊びは渾然一体だ」と
述べている。
こどもたちができるようになる過程をよくみていて
改めてそのことがよくわかる、そんな日だった。

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