【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】構造よく力を制す
<テーマ学習 概要>
私たち人類が生き残るためには雨風などの自然現象をしのぎ、外敵から身を守る場所が必要でした。人類の初めての住処は洞窟で、最古のものは16万年前にまで遡ります。けれどそうした洞窟は地震や自然災害に弱いものでした。
月日は流れ約1万年前、人類は稲作をはじめたことで定住することにし、堀った穴に屋根をつけた竪穴式住居をはじめに、日干しレンガや木材などを使い家や小屋が作っていきます。さらに道具や技術、学問の発展に伴い、家屋よりもさらに大きな建造物が作れるようになります。巨大な石を積み上げたピラミッドに日干しレンガで作られた塔ジッグラト、そこから外見を重視し幾何学的な美しさを磨いた西洋建築などより大きく、より美しい「建築」を通じて王や神の偉大さと人々の信仰を表現してきたという歴史もあります。
そうした人類と建造物の歴史には、さまざまな「物質」とそこに働く「力」を理解し活用してきた人類の叡智が詰まっているのです。
現代の私たちは一軒家、高層ビル、ドーム、電波塔、橋などの多くの「建造物」に囲まれて暮らしています。そうした建造物を築くには、そのものにかかる「力」と向き合う必要があり、材質や構造といった工夫が凝らされています。外見の美しさもさることながら、その内側に隠された構造や仕組みを観察、考察することで奥深い建造物の魅力に気づくことができるでしょう。
本テーマでは私たちの身の回りにある「建築」に対して興味関心を広げ、歴史とともに積み重ねられた知識や技術について探究していきます。建造物としての建築を学び、それを「住む、暮らす」という生活面と結びつけ、子ども達一人ひとりが建築家となり「未来の街」を創造し、デザインしていきます。
KO
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)