特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

東京コミュニティスクール

03-5989-1869

school@tokyocs.org

〒164-0001

東京都中野区中野1-62-10

東京コミュニティスクール

「『紅葉山』見っけ隊」G1テーマ学習 レポート4

【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】場には限りない「!(発見)」と「?(疑問)」のタネがある。

<テーマ学習> レポート 〜ふりかえり&プレゼンテーション〜

プレゼンテーションに向けて、「?(疑問)」を「!(発見)」に変えるため、見っけ隊員たちは、さらなるリサーチを繰り返していきました。

紅葉山公園の中にある案内板を見つけてみんなで読み上げてみたり。中野ZEROホールにあるお客さまカウンターで直接聞いてみたり。はたまた、中野区役所に電話をして話をしてみたり(!)
スピーカーホンにしてみんなが聴いている中、Kさんが果敢に電話口での質問にチャレンジしました!すごいぞ!

 

そうやって知ったこと、わかったこと、それでもわからなくて不思議なこと。モヤモヤすること。そんなものを全部含めて語るのが、今回の見っけ隊のミッションであります。

しかし、自分の見つけたおもしろいもの、気になるものをとにかく伝えてみることが目的であり、うまく話す、かっこよくまとめて話すことが目的ではありません。

そこで参考にしたのが、朝の会での「Love語るべぇ」。

これはTCS名物のひとつでもあり、子どもたちが自分の好きなものをとにかくアツく語る場であります。

ちょうど、朝の会で先輩が挑戦していた「Love語るべぇ」を目の当たりにした一年生たちは、「そっか、今回はLove語るべぇなんだね!」と気持ちを新たにしていました。

紅葉山公園見っけ隊員たちが今回プレゼンしたのは次の9つで、それぞれ名前を付けました。

===============
Rくん:ちいぴおん(石)
RYくん:ぞうもあいといれ(石像?)
Kさん:ひみつきちトンネル(公園内の道)
Gくん:スーパハイパマスタ(スピーカー)
Yくん:ブるううぉうた(タイルが付いた石)
Mさん:サンゴ(緑の葉)
STくん:しわあかしそ(葉っぱ)
SNくん:かんめいちん(池の石の上の亀)
Nさん:あざみくん(家にあったボール)
===============

例えばMさんのプレゼンは、柱の後ろにある土から、ちょこんと出ていた緑の物体。それをサンゴと見立てたネーミングセンスに驚かされました。じーっと観察していた姿が印象的で、「よくみたら細い縄がたくさんあって太い縄になっている」という細かな観察眼を披露してくれました。と思えば、いきなりその縄を思い切り引っ張ってみるという荒技も繰り出したりと、対象物に愛着をもって向き合っていました(笑)。プレゼンも、見事大きな声で堂々と語り切ることができたのは本当にすばらしかったです。

 

Mさんの アンテナぐるぐるシート
 

 ただ、プレゼンテーションの舞台が終わっても、まだテーマ学習は終わりません。

リフレクションという時間が毎回あり、自分たちのプレゼンをふりかえっていきながら、さらなる発見や気付きが生まれてくる大切な時間でもあります。

そこで、はじめてのプレゼンテーションの感想を聞いてみました。

こちらも、TCSで大切にしている考え方「 GOOD&BETTER」で紐解きます。

「恥ずかしかった〜!」
「実は緊張して足がふるえてた」
「わかる〜」
「俺も!」
「でも、言いたいことは全部言えた」
「大きな声でみんなに伝えられた」
「服をもじもじしなかった」
「次は、みんなでよろしくお願いしますの挨拶を揃えたいね!」

できなかったこと、よくなかったことを挙げるのは実は簡単なこと。
でも、自分がここはよくできたと思う!だから次もっとこうしたい!
そんな視点でもふりかえっていきました。

プレゼンをみていた先輩たち、保護者のみなさんからいただいた感想も伝えます。

「はじめてのプレゼンとは思えないほど元気いっぱいだったね!」
「自分だけの名前をつけていて、とってもおもしろかった」
「みんなが紹介してくれた場所、いってみたくなったよ!」

そんな感想を聞いて、とても嬉しそうな1年生たち。

最後に、セントラルアイデア「場には限りない「!(発見)」と「?(疑問)」のタネがある。」について、まだ疑問ってある?と聞いてみました。

・白い鳩が一匹だけいたんだけど、どうしてだろう?
・銅像はなんで動かないんだろう?
・紅葉橋に書いてある「ありがとう」ってなんで書いてあるんだろう?
・どうしてあんなとこにカメがいるんだろう?
・紅葉山公園をつくった人は、だれなんだろう?


発見しても、またそこから疑問が生まれてくる。そこで調べてわかったことも、よく考えるとまたモヤモヤが生まれてくる。

まさにこれこそが、学びのアンテナをぐるぐると動かしている状態そのものですね!

他にどんな「場」で見っけ隊をしてみたいか?と聞いてみると、
・中野セントラルパーク
・世界遺産
・東京駅
・エベレスト
・世界のいろんなとこ・・・

などなど、まだまだ彼らにとって探検したい「場」がたくさんあるようです。


臨時休校、テレ・ラーン、担当スタッフの変更などなど、いくつもの壁を乗り越えつつ、1年生たちの「学びたい」と意思で、止まるばかりか加速していったテーマ学習でした。テレ・ラーンの際は、ご家庭での多大なるサポートもいただき本当にありがとうございました!

さぁ、ここからが見っけ隊の始まりです。

これからも、アンテナぐるぐるさせてTCS生活をめいっぱい楽しんでいきましょう!

 

MK

——
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2021年度 年間プログラム(PDF) 運用版
テーマ学習 2021年度実施内容

 

 

Comments are closed.
アーカイブ