【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】私たちはおかげさまで生きている。
<テーマ学習レポート>
頼もしい2年生たちだからこそ、失敗をさらけ出すことが学びであることを改めて感じた一件がありました。
給食づくりの映像を見た、そのあとすぐの放課後のこと。
給食の食べ残しがキッチンの流しに散乱されていました。
まだ帰っていない1・2年生の協力のおかげで、流しはきれいに片付いたのでした。
苦手なものだったから、がんばって少し食べたけど、時間切れで残したままに。放課後、早く帰りたくて、でも、うまく洗えなくて、面倒になって散らかしたまま帰ってしまったことを正直に語ってくれました。「散らかした人が悪い」といった話ではなく、自分たちの学びのタネになるからこそ、全体に共有しました。プロブレムオーナーシップの心です。友達の失敗を自分ごとに考えられるかどうか、TCSスタイルのひとつであります。
これは、「ありがとう・おかげさま」をわかっていない世界で起きる出来事ではないかと考え、自分たちもその世界にいるときがないか、日々の生活を振り返ってみました。
・隣で友達が困っているのに、見ているのに何もしなかった。
・ママが包丁で指を切った切ったとき「なんで指切ってんの?」とバカにしてしまった。おかげさまの世界なら、「大丈夫?」って言えばよかった。
・水をこぼしちゃったのに、放っておいた。片付けてくれた家族にうしろめたい。
・家のトイレで手を洗ったあと水が落ちたのわかってるのに拭かない。めんどくさい。
・トイレットペーパーなくなったとき、ほっとく。次の人に後ろめたい。
・よく母さん父さんの話に生返事してしまう。
・何か企画するDayで片付けのとき、片付けているふりを少ししちゃった。
これだけ、自分の「かげ」にしてしまっていた部分を振り返り、書けることは立派であります。
ありがとう・おかげさまのない世界とありがとう・おかげさまのある世界
どう違うのでしょうか。
書き出したあとに、意見を聞いていきました。
「どちらがいいか迷うなぁ。」
思わず出た素直な言葉でありました。
自分は嫌なことはされたくないし、おかげさまは必要。でも、相手のためにするのは面倒。そして、「おかげさま」に対して、後ろめたいと思うことをしてしまうこともある。
この葛藤があるからこそ、「おかげさまのありがたさ」が実感できるのだと思います。
いよいよ、テーマも終盤。各自が見つけてきたおかげさまをひとつにまとめます。
どのように、考え、まとめたのか、プレゼンテーションにて披露いたします。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)