【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】私たちは水と共に生きている。
<テーマ学習レポート>
自分がどれほど水を使っているかに目が向き始めたところで、
家ではどれくらい使っているか、そこにも触れてみることにした2週目。ホームワークで調べてきた内容を、グループでシェアしていきます。
お風呂に入っている時間を調べるため、体内時計で時間を測ったキッズ、おうちの人にストップウォッチで測ってもらったというキッズ(ありがとうございます!)、そして入る直前によーいどん的にキッチンタイマーを押してから入った、という強者も。
もちろん、人によって使う時間や量はまちまちではありますが、家庭で使う水を家庭用水ということ、そして主にどんな用途でどれくらい使われているのかを、資料をみながら確認していくことにしました。
となると、気になるのはTCS全体でどれくらいの水を使っているんだろうということ。事務局のスタッフから水道料金の請求書をみせてもらい、換算してみると。。。
なんと昨年度12月・1月分で、1階は33,000ℓ使っていることが判明しました。スクール全体だと、およそ55,000ℓ。予想外の数字にびっくりしてしまいます。
こうやって、家でもスクールでも本当にものすごい量の水を使っていることは、重々理解してきたキッズたち。
だからこそ、ここから少しずつ揺さぶりをかけ、視野を広げていきます。
「使った水は、一体どこへいくんだろう?このあと、どうなるんだろう?」
すると、あるキッズが「水再生センターってところにいくんだよ!見学にいった!」と話してくれました。しかしそれがどんな場所なのか詳しく説明してもらおうと、「うーん、ちょっとそこは忘れちゃったな」と記憶が曖昧なところも出てきました。
本当なら、水再生センターに訪問する気満々!だったのですが、長引く緊急事態宣言により軒並み東京都関連施設は休館中。ということで、動画を視聴し、家庭から出た水は一体どこへいき、どうなるのか。ここからは想像ではなく、しっかりと知識を深めていくフェーズにうつってきます。
(何気なく流しているいろんなもの、それを綺麗な水に戻すためにはこれだけの量が必要という事実に、やっぱり驚愕)
水再生センターから出た水は、ある程度綺麗にされて川や海に戻されることを知ったキッズたち。
すると、次なる疑問を口にするキッズが出てきました。
「じゃ、自分たちがふつうに飲める水ってどこからくるの?」
なんという、鋭い視点!!いくら綺麗になったからって、川や海の水をそのまま飲んでいるわけではない、ですよね。
そこで、次は水がどこからくるのか、浄水場の役割についても知識を深めていくことにしました。
川や海の水をそのまま引いているのかと思いきや、全然違った!!
それが雲になって、雨になって、山に降ったものが森に還っていく。
そこに、私たちが飲もうとしている水の始まりがあったなんて。
東京は、そんな水道水源林と呼ばれる場所から始まっているという事実を知っていきます。
東京にどれくらいの浄水場があるのかというと、こんな感じ。
これをみて、「川の周りにばかり集まってるね!」という気付きが生まれてきました。
さすが!!
このマップのなかにもある、「羽村取水堰」という場所。
実は今の東京にとって、ものすごく大事な場所であり、知っておきたい歴史があります。
そこで、来週はこの場所にフィールドワークしにいきたいと思います。
MK
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)