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「東京発見伝」3年生 テーマ学習 〜レポート4

【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】この地には歴史が刻まれている。

<テーマ学習 レポート>

ホースキャンプ明けの火曜日、最後のフィールドワークに出発しました。今回の舞台は、なんと「渋谷」!

子どもたちのイメージは、ヤンキーがいる。不良がいる。ゴミだらけ、汚いという印象のまち、です。

しかし漢字からわかるとおり、渋谷は「谷」。
地形図をみてみると、まさに四方を丘に囲まれた谷のターミナルで、谷中を簡単に超えてくる、まさに谷底であります。

地形図をみた子どもたち、

「なんかダイヤモンドみたいだね」
「渋谷駅が川の底にあるね」
「あ!だから人が集まってるのかな」
「人間地獄みたいに」(笑)

アリ地獄ならぬ人間地獄の例えは言い得て妙。この予想、なかなかに鋭すぎて「おぉぉ!!」とリアクションしてしまいました。まさにスリバチ状の渋谷の地形を表していますね。

行く前からこの予想を立てられるなんて、3年生たち恐るべし!

フィールドワーク当日は、4連休の最終日。駅を中心に、宮益坂方面からぐるっと回って道玄坂から駅に戻ってくるコースで巡っていきます。

すると、ここで虎ノ門付近同様、ビルの間に鳥居を発見した子どもたち。いきなり歴史の痕跡発見です。古地図をみてみると、なんと江戸時代からある御嶽稲荷と判明。今はビルの上に建っていました。

歩みを進めていくと、「金王神社前」という交差点を発見。

と思うと同時に、いきなり道にでっかい鳥居が出現しました。
テンションがあがり、急いで向かってみると大きな神社が鎮座しています。

どうやら、ここは昔渋谷さんという方が住んでいて、そのお城の跡のよう。外壁(砦)の一部が残されていて、まさか渋谷に城があったなんて!と子どもたちも驚きます。しかもこの場所が作られたのは今からなんと900年前ほど。江戸時代よりももーっともーっと昔にあった事実。。。

そんな神社をあとにしたとき、いきなり「渋谷駅にいくにはどっちに行けばいいでしょうかクイズ」を出してみました(笑)

すると、「えっと坂になっているのがこっちだから、右だね」と即答。
素晴らしい!スリバチ状になっている底に渋谷駅がある地形だからこそ、坂をくだれば自ずと駅の方面にいけるというわけです。

「渋谷で迷ったら、とりあえず坂を下れ」そんな格言が生まれました(笑)

坂をくだると、渋谷川にぶつかりました。
ここも実は江戸時代からある川で、東京にあった多くの川は暗渠されてしまっているのに対し、この渋谷川は今でもその姿を現在に留めています。しかしその脇を、渋谷リバースストリートとして新たに生まれ変わらせていて、過去と現在の変化がうまく融合している場所でもあります。

そこから道玄坂方面にいくと、あたりが急にゴミゴミしてきました。
よくメディアでみる「現代の渋谷らしさ」を感じられるあたりとも言えます。しかしそんな道玄坂も、実は江戸時代は大変重要な場所でもあったことを、石碑から読み解く子どもたち。

 

しかし、古い痕跡だけではなく、誰のものかわからない現代の痕跡があちらこちらに残されているのも、なんとなく渋谷っぽですね(笑)

スクールに戻ってきてからは、旅日記を書くために情報収集。
しかし、現地の立て看板や本、図鑑では調べきれないものもあり、必然的にネットを使う流れができています。

もちろん、ネットでの情報収集は大歓迎。しかし他人が書いたものをそのまま使用することは、著作権の侵害になり違法になる可能性もあります。加えて、一つの情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、いくつもの資料を読んで照らし合わせて確認する必要があることを、みんなで確認していきました。 こうして、メディアリテラシーに対する理解を深めていくことも、大事な側面であります。

だからこそ、最後はチームで情報を調べあい、わかった事実を共有しあい、痕跡への発見と疑問を加速させていきます。

いよいよプレゼンテーションにむけて、準備をしていきますよ〜!

MK

(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

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