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「お互いさま」1年2年生テーマ学習 レポート4

【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】種は互いに影響し合って生きている。

<テーマ学習 レポート>

「井の頭池のカミツキガメこわかったよね〜!」
「オオクチバスもでかい口で強そうだったよね〜。」
「あの口じゃあ在来種のフナやモツゴみたいな小さくてかわいい系の魚たちは簡単に食べられちゃう。」

子どもたちの発言から”オオクチバスが在来種を食べる”という問題について話が始まりました。

在来種が食べられてしまうのはかわいそうだとみんな思っています。しかし、オオクチバスは悪者なのだろうか?という観点も挙がってきました。

オオクチバスは釣り愛好家たちの間で人気の魚で、釣り目的で輸入されて全国の川に放流されたことがきっかけで広がっていきました。

ある子が、人が連れてきて放流したのに、そこに暮らしている生き物を食べると悪者なのか?いやオオクチバスは生きるために食べているだけだから仕方がないじゃないか!という考えを語り始めました。

しかし、フナやモツゴが姿を消してしまうことは誰もが望んでいないことです。

「オオクチバスを全部捕まえて、もともと暮らしてたアメリカに送り返せばいいんじゃない?」
「でも誰がどうやって全部捕まえるの?誰がお金を出してどうやってどこに送り返すの?」

考えると具体的な解決策が思いつきません。。。

「オオクチバスも生きてるから大事だけど在来種を食べ尽くしちゃって絶滅させたらだめ。オオクチバスはアメリカには在来種としてたくさんいるから在来種を絶滅させないように守らないと。」

話は「種の多様性」や「種の保存」という概念に近づいていきます。

前週は井の頭池の生態系を見に出かけてきましたが、今回はスクールの近くの自然を観察してみよう!ということで紅葉山公園へ出かけました。

やはり情報だけで頭でっかちな知識ではなく、実感を伴う学びが私たちには必要です。

高学年がテーマ学習で経営した駄菓子屋で購入した「よっちゃんいか」を餌に池の中の生き物を探ります!!

思った通りじっくり池の中を見渡してみると赤い影がキラリと光ります!

どの子も初めてのザリガニ釣りにも関わらずなかなか勇敢かつ、うまいものです!!

スクールの周りの自然にも外来種と在来種の影響関係は当たり前に存在していることを実感した子どもたち。

「学びのアンテナ」はグルグルまわり続けます。

さあ、私たちにはどんなことができるのだろう???

YI

(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

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