【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】感性と情緒が凝縮された言葉は、人の心を結びつける。
<テーマ概要>
見たり、聞いたり、触ったり、私たちは何かを感じることで、心が揺さぶられることがあります。それは「感動」という意味であっても、この言葉で伝えきることはできません。言葉にできない思いというものは当然あります。それゆえに、互いをわかり合うことの難しさがあるのです。けれども、私たちは、共感を目指すことで、互いを受け入れ、よりよい関係を築いていけるようになります。
今回は、「詩」という方法を使って、言葉の力でどこまで共感を呼ぶ表現ができるかどうかに挑みます。そう、詩人を目指すわけであります。芭蕉のように旅をしながら、感性を解き放ち、心動かされた対象物をじっくりと味わい、それを言葉にして詩を創り出していきます。共感を呼ぶ詩がどうしたらつくれるのか。その道の達人である詩人の詩を真似ながら、技法を学びながら、旅をしては詩作に取り組んでいきます。
自分がどう感じたかだけではなく、対象物になりきることで自分とは違ったものの見方をすること、仲間の創り出す詩から感じ方の違いを感じることで、他者理解の機会を多くつくっていきます。そして、ひとつの作品に対して、言葉を選び直したり、組み立てを変えたりと推敲をおこない、言葉を駆使していくことで、情緒を育み、形にしていきます。
プレゼンでは、できあがった詩を対戦型でお届けします。どちらの詩が共感できたかを競うゲームを通して、創りあげた詩をどう伝えていくかを考えていきます。
自分を感じ、他者や対象物を感じ、どう感じたかを言葉で追究していく旅のはじまりです。
AN
—
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)