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情けある社会と情けない社会

タイトル:ゴミ・アミーゴ♪
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:『情けは人のためならず』

[2年生]

今まで利他行動である「ゴミ拾い」をして、自分を振り返ってきた子どもたち。
今週は自分と利他行動から、一歩俯瞰をして、「情けある社会」と「情けない社会」について考えを巡らせました。

ある子が持ってきたポケットティッシュ、街頭でよく配っているような「広告」とは違って、市役所が配っているポケットティッシュのようです。
そこには「ポイ捨て禁止」と書いてありました。

「なぜこんなティッシュを配る必要があるんだろう?」

そんな疑問から、スタートしました。

「ゴミを捨てないように、ってことじゃない?」

確かに、そうなんだけれど、ほとんどゴミを捨てている大人に、なんでポケットティッシュを配るほどのことをしなきゃいけないんだろう?なんで言うだけじゃダメなんだろう?

「でも、言うだけじゃ捨てないようにならないんじゃないの?」
「みんな無意識で捨てちゃってるんだよ、見てないこととか多いもん。」
「悪気はなくても、ポイって捨てた後に、落ちた、までは思うんだけど、もういいや、って拾わないことが多いんじゃないかな。」

ゴミを拾っていく中で発見した、「なんでこんなところに落ちてるんだろう」、「誰がこんなところに捨てるんだろう」、「どうしてゴミは減らないのかな」といった疑問に対する自分なりの仮説、そんな仮説を結びつけていきます。

「情けある社会、情けない社会その違いはどんなところにあるのかな?どんなイメージがある?」

「ゴミ拾いとつなげると、やっぱり環境が悪いとか、そういうのが情けない社会だと思う」

「自分はいいところも悪いところも持っている。他の人は自分の持っていないいいところを持っている。そんなのが情けある社会なんじゃないかな」

「それってもっと詳しく言うとどんなことなのかな?」
「前ね、AさんとBさんが遊んでて、そこに混ぜてもらおうとしたんだけど、その二人は違う考え方をする僕とは遊びたくないって言ったんだ。」
「でもそれだと新しいアイディアが生まれないよねー。みんな同じ考え方だと予想通りになっちゃうというか。」
「そうそう、だから、いろいろな人がいることで新しいアイディアが生まれると思う」
「それぞれが自分なりにできることを頑張るってことなのかな」

そして、「情けある社会」について話しているうちに、「なぜ利他行動をするのか」という話になりました。
「利他行動は報いのためにはやっていない」
「みんなのためにやりたい、みんなに役立ちたい」
「自分と他人ではなくて、みんなで協力して行動することが利他行動なんじゃないか」
「前は利他行動の意味がわからなかったんだけどだんだんわかるようになってきた」
そんなことが、「情けある社会と情けない社会」の比較から振り返りました。

さて、考えてばかりはいられません。今回は何と言っても行動あるのみ!
来週もまた「考え方」と「行動」を磨いてゆきます。
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TY

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