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ボランティアを続けてきて

[3年生]

テーマ学習もいよいよ5週目。
和田ふれあいの家にボランティアに伺うのも、残すところ今週のみです。

利用者の方に喜んで頂くために、自分達にもっとできることはないだろうか。
先方にお願いし、来週の月曜日に訪問する時に時間を頂けることになったため、
一日を話し合いの時間にあて、何の出し物をするか考えることにしました。

「いかに楽しんでもらうか?」をコンセプトに掲げ、それぞれ宿題として
考えてきた案を発表します。その中で、得意なヨーヨーやルービックキューブを
すること、みんなで歌を歌うこと、劇を演じることが出てきました。

「ご利用者さんも歌えるように、童謡など昔の歌がいいんじゃないかなぁ。」

歌を推薦した男の子は、自分達の特技を披露するだけでなく、年配のご利用者さんと
一緒に楽しめる出し物があった方がよいのではと考えてくれていました。

数ある童謡のうち、まずは自分達の知っているものを挙げ、季節感が外れて
いないかも念頭に置きつつ、最終的に「夕焼け小焼け」を選ぶことにしました。

ピアノが得意な女の子は、自ら率先してピアノ伴奏を買って出てくれました。
過去に演奏したことのない曲にも関わらず、チャレンジしてみたいとのことでした。
普段は新しいことに対して消極的な態度がしばしば見られる子だったので、
正直少し驚きました。
今回のテーマ学習では、子ども達と何度もしつこく達成目標を確認してきました。
「相手のためにとことん動く」を常々問い続けてきた中で、自分には何ができるかと
考えてきたからこそ出てきた意見であり、彼女の成長を感じた瞬間でした。

劇については、今回の3年生がちょうど3人であることからヒントを得て、紙芝居で
「三匹のこぶた」を演じることにしました。

来週の発表に向け、ヨーヨーとルービックキューブは各自家で練習を重ねることに、
そして歌と紙芝居は放課後の時間を使って集まって練習することになりました。

翌日以降は、先週までと同様、ふれあいの家でボランティアをさせて頂きました。
毎日の振り返りは継続して行い、また必ず出発前に今日の目標を宣言することにしました。

「自分からスタッフの方に声をかけ、他に手伝えることがないか聞く。」
「ついつい普段の話口調になってしまうので、利用者さんが聞き取りやすいように、
ゆっくりはっきり話す。」
「話かけられるのを待つだけでなく、自分からも話しかけるようにする。
前も改善点に挙げたけど、全然できてないので。。」

今回の3年生はみな、知らない人に自分から話しかけるのは苦手だと自覚している子ばかり。
けど、そんな彼ら彼女らから、達成目標に向かって、苦手なことから逃げずに挑戦したいと
いう意思がひしひしと感じられるようになってきました。

大事なのは、まず意識すること。
子ども達が意識を行動に結び付けようと悩みもがいている姿を見て、テーマ学習の
期間の中でしっかり着実に成長を遂げてきたんだなと頼もしさを覚えました。

来週はいよいよテーマ発表会。
今回のテーマ学習を通じて、子ども達は「相手」と「自分」との間にどんなつながりを
見出したのでしょうか。

HY

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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