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キー・コンセプトで説明だ

[5・6年生]

今回のテーマ発表のメインパートの「歌」の部分は完成。後は練習
して磨くだけです。もう一つのパートは、「歌」の部分の前に
今回理解した知識を説明する部分です。

この学びが終わると、次は Exhibition 卒業研究に挑戦します。その
ときに求められるのは、これまで学んできた手法を活用することです。
あるテーマを理解するには、そのテーマを本質に迫る問いで分解して
ゆくことが必要です。どうやって本質に迫る問いを立て、テーマを
掘り下げてゆくか……このことに習熟するために、キー・コンセプト
を用いて自ら問いを立て、その解をまとめ、発表することにしました。

今回用いるキー・コンセプトは、

form function causation change connection

の5つでした。

「キー・コンセプトを用いると物事の全体像が次第に明らかになるよ」

まず、キー・コンセプトを用いて、問いを立てることの有用性を説明
しました。

“form” は、目に見える特徴を明らかにすること。では、DNAについて
知るとしたらどんな問いが立てられるか?……と考えてみると、

「DNAはどんな形をしているか?って問いかな」

そう、その通り。この問いによって解を探してゆくと、塩基が何十億
も二重らせん構造でならんでいることや、細胞の核の中にあること、
細い糸が巻き取られるように収まっていて、それを伸ばすととてつも
ない長さになることが明らかになりました。

ここまでは、キー・コンセプトなど用いなくても当たり前に調べる事柄
かもしれません。しかし、キー・コンセプトの効用はこの後、発揮され
ます。DNAがどんな形をしているかがわかった後、次にどう「問い」を
深めてゆくか……ここからが大事なポイントです。キー・コンセプトが
ないと、なんとなく場当たり的に思いついた「問い」を発してしまい
がちです。また、発した「問い」が解を見出すに値するものであるか
吟味することも難しいでしょう。しかし、キー・コンセプトを頭に浮か
べて「問い」を考えると、意義があり、本質に迫る「問い」を出せます。
まだ見えぬ物事の全体像にさまざまな角度から光を当てるサーチライト
の働きをするのがキー・コンセプトなのです。

「DNAの形はわかったけど、なんのためにDNAは二重らせんの形をして
いるんだろう?」

目に見える特徴がどんな働きにつながっているのか明らかにすることは
とても重要です。

「DNA自体の働きはなんなのだろう?」

DNAは遺伝に関わっていると言うけれど、DNA自体がどんな働きをして
いるか知りたい……

これら2つの「問い」は、function というキー・コンセプトを持って
いると自ずと出てきます。

こうして、DNAがタンパク質の合成に深く関わってくることがわかって
くると、タンパク質のでき方と遺伝のつながり。つまり、キー・コンセ
プト connection を作動しやすくなります。

「そうか、タンパク質と病気ってつながってるんじゃないの?ある人は
Aというタンパク質を作るけど、別の人はそのタンパク質を作れないから
病気になるって言えないかな」
「その逆もあるかも。あるタンパク質ができちゃって病気になるとか……」

こんな議論が展開できるのも、みんなが同じキー・コンセプトを意識して
頭を働かせているからこそです。

「じゃあ、change というキー・コンセプトでどんな問いが考えられる
かな?」

と促すと、

「わかった、DNAは変わる!」
「突然変異のことかな?」
「突然変異っていうけど、本当にある日、突然、変わっちゃうってある
のかな?」
「それいい問いじゃない」

子どもたちの頭は活発に動き続けます。

既にしっかり理解しながら資料を読みこんでいた後で、キー・コンセプト
で分解された「問い」に基づいて考え直したこともあり、子どもたちは、
あっという間に発表用の原稿をまとめ上げてしまいました。

今回は発表をまとめるツールとして、キー・コンセプトを用いましたが、
Exhibition ではいよいよ自らが選び追究するために用いることになります。
キー・コンセプトを用いると「意義のある問い」が出せると実感する機会
を持って学びを締めくくることができたのは子どもたちにとって大きな
収穫でした。

RI

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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