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「走る」=「跳ぶ」!?

[5・6年生]

「うわぁ、広いなー。」

大学の構内は迷子になりそうな広さ。
久々のテーマ学習での外出という要素も相まって、子ども達は興奮しっぱなし
です。
今週は、「いかに速く走るか」というメカニズムを科学的に解析するために、
バイオメカニクスを研究なさっている東京工業大学の丸山剛生先生の研究室を
訪れました。昨年の6年生が訪問して以来、約1年ぶりになります。

「みんなは現在の100mの世界記録保持者が誰か知ってるかな?」

子ども達はそんなの簡単だよといわんばかりに一斉に答えます。

「ボルト!!」

「そうだね、じゃあ早速だけど、今からボルトの走りを動画で見てみようか。
何かヒントになることがあるかもしれないよ。」

先生はおもむろにパソコンを操作しだし、ボルトがベルリンの世界陸上で世界新記録を
出した時の映像を流し始めました。それを食い入るように見る子ども達。

「すげー。。」
「ものすごい大股で走ってるよね。」
「腕のふりも速くて大きいなあ。」

次々に感想が跳び出す中、丸山先生はおっしゃいました。
「身体の個人差でトレーニングは変わってくるんだ。だから、君たちがボルトと
全く同じ走り方をしようと思っても、それは無理なんだよ。では、どうすればよいのか。
これから少し専門的な話をしていくよ。」

トップアスリートでない一般人の我々がどのように身体を使えばよいのか。
いよいよ速く走るための科学的メカニズムについての講義の始まりです。
まずは力とは物の状態を変化させるものであり、動きに勢いを生じさせると
力が大きくなることを「ニュートンの運動法則」を用いて説明してくださいました。
そして、次に作用・反作用の法則についての説明が。

話は段々専門的になっていくため、みなついていくのに必死です。

「つまるところ、上に跳ぶ力と前に進む力を合成して、いかにななめの力を
大きくするかがポイントなんだよ。それを実践したのがポン・ピュン・ラン。
聞いたことない?」

丸山先生はホワイトボードにベクトルの合成の図を書きながら、子ども達に尋ねます。

みんな、少し驚いた表情で先生の方に顔を向けます。
それもそのはず。これまで本やインターネットで調査する中、自分達なりに立てた
仮説の拠り所にしていたのがこの「ポン・ピュン・ラン」理論だったからです。

・かかとから着地するとブレーキがかかることから、足裏全体でポンと地面を蹴り、
 反作用の力を得る。
・また、後ろの脚を速く引き付けることで、前に進むための推進力が生まれる。

などの理屈が、物理の理論的裏付けを得たことですっと腹に落ちました。

「そういうことだったのかぁ。」

調査時に集めたたくさんの点の情報がやっと線になった瞬間です。

「速く走るとは、むしろ跳ぶに近いイメージなんだよ。」

丸山先生のこの一言に速く走るためのコツが凝縮されていました。

その後、帰る時間ぎりぎりまで、自分達なりに立てた仮説や記録方法についての
質問を先生にぶつけました。
専門家へのインタビューを通じて、自分達がこれまで調査してきたことが
決して的外れではなかったという自信が子ども達にも生まれたように思います。

「絶対、自己記録を更新してね!」

先生の力強い応援を背に、我々は東工大を後にしました。

さあ、いよいよ来週から、これまで本で調べたり、「現人」から学んだことに基づいて、
実践を開始です。

YI/HY

TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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