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直感・勘と意識

[4年生]<\p>
「何でジーコはいいポジションを意識するんだろう?」
と今週もサッカーの話題からスタート。

「いいプレーがしたいから。」
「いいプレーができるとどうなるのかな?」
「チームが勝つ。」
「そして、ギャラが上がる。」
などの反応がすぐさま返ってくる。
ジーコのプレーが参考となり、
『意識することがよい結果へとつながる。』ことが
子供たちの中に浸透しつつあります。

「いいポジションを判断するために、何か他に意識することはあるかな?」
と、さらに突っ込んだ質問をすると、
しばらく答らしきものは返ってこず、
何となく重い雰囲気に。
その理由の一つは、この質問が子供たちには
かなり漠然としたものだったからと思われるが、
それに加え、まだ意識のことが続くのかと、
うんざりした気持ちになったからとも言えそうです。
『意識すること自体もどちらかと言えば面倒くさいこと。』
と彼らは感じて初めているようです。

そこで、気分を変える目的もあり、
『やりたい事』と『やりたくない事、やれてない事』を
各自できるだけ書き出してみるようにと方向転換。
これは、日頃の行動や行為などを洗い出しておいて、
先々次のようなことを探るためでもある。

 1 日々の生活は意識・無意識どちらが支配的か?
 2 意識を伴うものはどのようなことか?

子供たちがあげた『やりたくない事』の中に、
当然のように宿題が入っていた。
その宿題について話をしている中で、女の子から『直感』
という言葉が出てきた。
「それでは、直感とはどんなもの?」
と取り上げてみることに。

「まだ起きていない事を予想する。」
と一人の子から悪くない説明が出てくる。
みんな何となく雰囲気をつかんでいるが、
ピタッと来るものが出てこない。
それならばと、辞書で調べてみることに。

「物事についてくわしく考えなくても、すぐに本当の
すがたを感じとる心のはたらき。かん。」
と一人の子が読んでもらう。
「そうか、かん(勘)も同じ意味なんだ。これも調べてみよう。」
と検索すると、今度は第六感が同じような言葉として出てきた。

そんな中、一人の子から
「勘と運は同じ意味じゃないかな。」
との発言。
ほかの子に意見を求めると、
「似てるけど、何か少し違う気がする。」
と言ってからしばらく考えて
「勘は頭の中のことで、運は外のこと、かな?」
さらに、勘の『予想する、頭で考える』に対し、
運は『予想しない、生まれ持ったもの』などの説明があがる。
そして、「勘は、『多分』で、運は『偶然』」
とこの日のベストと思われるものが出て、
みんな一様に納得といった表情に。

その後、授業の様子を見にきていた理事長から
『勘』についての知識を補足していただき授業を終えました。

直感や勘による判断・行動というものもありますが、
次週からは、選択肢、判断基準などを念頭に置き、
目標を達成するための意思決定のされ方に迫り、
決意宣言の作成j準備へと向かいます。

TY

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