【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】人体の構造と機能には美がある。
<テーマ学習> 〜概要
「美」という言葉を定義することは、紀元前から多くの人々を悩ませてきた問題であり、今なお明確な定義を持ち得ていません。
しかしそんな曖昧な「美」という概念を探し求め、また表現しようとしてきた人間の営みがあり、それによって文化や科学が発展してきたことも事実です。
かのファインマン博士は「科学は星を気体と原子の塊だというので、詩人たちにはせっかくの星の美しさを台無しにしてしまうと文句を言われる」と愚痴とも皮肉とも取れる言葉を残していますが、むしろ詩人たちが科学的な真実の美しさに興味を示さないことが不思議でならない、自然は素晴らしく簡潔で、だから素晴らしく美しいとも続けています。
このテーマではこれまでに身につけてきたさまざまな視点をもって「人体」について学んでいきます。私たちのもっとも身近である人体、この人体がどんな形をして、どんな仕組みで、どういう意味で、なぜそうなっているのか、それらを少しずつ解き明かしながら、私たちの体である「人体」の美について考えを深めていきます。
私たちの体はどういう構造をしているのか、という観点から切り込み、それらの構造の理由、その機能について学んでいき、アウトプットとして人骨模型を「模造」していきます。その過程の中で自分たちが見出した「美」について、自分たちの言葉で語り合います。
知っているようで知らない人体について探究する中で、さまざまな「美」との出会いが待っているでしょう。
KO
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2022年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)