【学年】1年生、2年生
【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】禍福は糾える縄の如し。
テーマ学習の折り返し地点である4週目からは1・2年生を3チームに分け、それぞれのチームが選んだ自然の禍・福・災害のメカニズム・人との共生についての、4場面を象徴する絵の制作とスピーチについて議論を重ねていきました。
もちろん子どもたち主体でディスカッションを行うことは、なかなか大変です。
最初は言いたいことを言いたい子だけがたくさん発言し、他者の発言は聞いていなかったり、一方で何も発言しない子がいたりしました。
しかし、初回のディスカッション後にどのようなプロセスで話し合いを進めたかシェアしてもらったところ、あるチームでは、一人が司会をして一人一人に意見を聞いてまとめていきました。
このことに気づいて、他のチームの子たちも改善点に目が向いていきました。
今回、なぜ子どもたち主体で議論する場面を多く設定しているかというと、「子どもたちだけで議論を回していけるようになる」第一歩として、議論の型に触れてほしいという思いからです。
私が子どもたちと共有したのは、まずは”きく”こと。
人の意見を聞いてそれに乗っかって自分のアイディアを付け加えたり、自分のアイディアを発言することです。
もちろん聞く姿勢も重要です。そしてこれが意外と子どもたちには難しいところでもあります。
窓の方を見ていたり、おしゃべりしてたり、手遊びしていては相手に「聞いてるよ」という気持ちが伝わらず、不安にさせてしまいます。
そして役割を決めること。”司会”と”書記”。司会は発言量が少ない子に意見を求めることも大切ですが、自然な話の流れを止めないことも大切です。
あとは子どもたちがみんな口を揃えて話してくれた”harmony”。
みんなが参加者であるということと、気持ちよく議論するためにもただ否定せずにいつも”good&better”。
これが自分から言えるのはさすがTCSキッズ。
とはいえなかなか話がまとまらず苦労も絶えませんが、絵にはどんな要素を盛り込むか、だれが何を担当するか、スピーチでは何を伝えるか、前後の子とつながりがあるスピーチにするための工夫はどうするかなどじっくりと語り合いながら進めていきました。
何度も何度も書き直しながら、伝えたいことを表したダイナミックな絵がだんだん出来上がってきました。
いよいよプレゼンに向けてさらに磨きをかけていくぞ〜☆★☆
YI