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表現を「解釈」する練習

[1・2年生]

テーマ「心に響け」第二週。
今週は「ムーブメント」&「アート」の表現方法に触れました。
それはテーマ学習の時だけではありません。
その時間を超えて、機会を作ることができるのがTCSの学びです。
コア・コンセプトである「解釈」に通ずる学びを行いました。
まず、目黒区洋舞祭にてバレエを鑑賞。
休日にも関わらず、ご家族の協力の元、実現できました。
そこでは、紫綬褒章受賞者石井漠氏の作品などを近くで鑑賞できる貴重な機会となりました。
数少ない音と体の動き・表情を用いて短時間でストーリーを伝えるというものでしたが、
「内容がわかりにくかった。」
と「解釈」するには難しかったよう。
しかし、「怖がらせる」という作品にある、子どもを驚かして怖がらせるというシーンについてよく覚えていて、
「こんな風に,怖がっている表情をして、急ぎ足で逃げて行ってた」
と、楽しんでからだで再現していました。

表現を「解釈」する練習_01アートの時間では、サウンドスケープに挑戦。
これは、聴こえたものを紙に描くという、
聴覚を使って、かたちがないものをかたちにすることの挑戦です。

表現を「解釈」する練習_02からす・鳥・車・人といったいろいろな音をキャッチして、点・線・丸など様々なかたちにして、時には色を変えて。
騒がしい音は濃く描くなどの工夫が見られつつ、全員が音を「解釈」して具現化することができていました。

表現を「解釈」する練習_03テーマ学習内では、「現地」に行き「現物」に触れました。
国立近代美術館を訪れ、ガイドの方によるギャラリートークを体験。
到着した子どもたちは、まず美術館の前にある竹のオブジェに興味を示します。

館内に入っても、子どもたちの興味を引きつける仕掛けがあります。
「壁にある四角のかたちは建物の中にいくつか隠れているよ。見つけたら教えてね。」
「4階にある絵には猫が16匹描かれているんだ。探してみてね。」
表現を「解釈」する練習_04国立美術館が制作した所蔵作品がカードになっているアートカード。
事前にゲームをして遊んでいたので、
「観たことある!」
「このカードの作品だ!」
と、カードに載っている作品を生で観れたことでよりアートに親しみを持っていたようでした。

表現を「解釈」する練習_05ある作品を前に、ガイドさんはこう問いかけます。
「何が見える?」
「つりざおが見える。」
「それってロープじゃない?」
「陽が当たってるから暑そう。」

表現を「解釈」する練習_06「日本人の顔に見えないなぁ。」
「漁をしながら旅をしている!」
「魚をつる作戦を考えているんだよ。」

いつ頃の作品で何を描いているかを知ることより、
まず、作品から何が見えるか、自分なりに発見をしたり想像を巡らす経験をすることが、「解釈」に繋がるのだと思います。
その一歩として、アートを間近に感じられたこの経験は有意義なものになりました。
振り返りは時間をかけてじっくり行います。
「体の動きだけで表現できるってすごいと思った。」という感想が子どもたちから出てきました。
だんだん「表現」という言葉が子どもたちの中で概念化され、ことば以外にも表現方法はあるのだという気付きが芽生えてきたように思います。
さぁ、来週も引き続き表現に触れることで、
表現には言葉以外にも多様な方法があること、
言葉以外の方法でメッセージを伝えることができることへの深い気付きへと繋げていきます。

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TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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