[1・2年生]
まず興味深かったのは、最初のサインに対するイメージマップで出てきた子どもたちの意見。
標識や看板などのマークを表すような意見が大半かと予想していたものの、実際は手の動き、表情などのからだに関係するものが多くでたことです。
また、「ちゃんとメッセージを受け止めないといけない」、「受信したら返信したり動かないといけない」といった『サインによってわかりやすくメッセージを伝えることができる』という達成目標に近い意見も出てきていました。
その後、スクール周辺で見つけたサインを分類した際には、「禁止」「お願い」「コマーシャル」などのサインの持つメッセージについてグループを作り「サインは“おしえてる”もの」という共通点をも見いだしていたことも印象的でした。
今回、彼らに求められたのはサインによって自分の動きを変えること、そしてサインによってどれだけ相手の動きを変えることができるか、ということでしょう。
特にテーマ後半の3週間、「サイン発信」のフェーズでは、
自分が何を伝えたいか、
伝えたいことを伝えるためにどのように工夫した方がいいのか、
作ったサインは本当に他者に伝わるのか、アンケートをとったり客観的にサインを見てみることによって考えてみました。
アンケートの結果からも、自分は伝わると思っていても相手に伝わらないこともあるという気付きになったのではないかと思います。
また、相手に伝えるだけで(主張するだけでなく)自分も動かないといけないことを感じて動こうとしていた様子が伝わりました。
今回のテーマによってガラッとは変わらなくても、
今後じわじわとでも自分の動きが変わっていく姿を期待したいです。
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。