市川 力 |
Chikara Ichikawa |
プロフィール |
著書 |
山のあなたの空遠く、
よい学校ありと人は言う。
ああ、われ他者(ひと)に遅れじと、
探し求めてみたものの、
不安、不満は増すばかり。
山のあなたになほ遠く、
よい学校ありと人は言う。
「教育をなんとかしなければならない」という機運は高まる一方であるにもかかわらず、
「みんなでなんとかしよう」という「動き」にはなかなかつながっていきません。
誰かに責任を転嫁するか、どこかにお任せしてそれっきりか……
しかし、それでも不安・不満はつきません。
子どもを育てることとは、新たな時代を作っていくことです。
そのためには、子どもとともに自分たちも変わり、
よりよい社会を作るために学び続けていかなければなりません。
その学びの場こそ「学校」です。
それは本来、誰かに委ねるものではなく、自分たちで作り上げていくものです。
新たな知識・価値を創造するために柔軟に発想しようとする力を育てたい。
未知の問題に直面してもあきらめずにたくましく探究し続ける力を育てたい。
多様な考え、異なる価値観のせめぎあいに冷静に対処できる力を育てたい。
私たちは、そのための一歩を踏み出しました。
立ち止まっていても何も変わりません。
自らを高め、互いに支えあい、響きあうことで何かが変わります。
コミュニティスクールは、みなさんの力を必要としています。
いっしょに新たな教育の地平を切り開いてゆきませんか。
東京コミュニティスクール
校長 市川 力
《市川 力(いちかわ ちから)プロフィール》
1990年渡米後13年間に渡り、日本人駐在員の子どもたち対象の学習塾を運営。英語環境下での日本語学習指導に携わり、バイリンガルの子どもを育てることの難しさに直面。その経験を活かし、グローバル時代を生きる子どもたちに必要な真のコミュニケーション能力を育てることを目指す教育研究・実践を行っている。2003年帰国。2004年8月より東京コミュニティスクール初代校長就任。NHK「えいごリアン3」番組企画委員。主な著書は、「英語を子どもに教えるな」「教えない英語教育」(ともに中公新書ラクレ)、「日本の英語教育に必要なこと」共著(慶應義塾大学出版会)。講演多数。