長野農業体験合宿2006(第1回)2006/05/09-10

2005年につづき、2006年の農業体験がいよいよスタートしました!!天気予報では曇りだの雨だの言っていますが、どういうことでしょうか、東京CSの子どもたちが塩尻に到着すると、いつもこんなにも快晴!!「日頃の行いがいいんだな。」と古籏さん。

畑のわきには、たんぽぽがい〜っぱ〜い♪ありました。



いつもの河原でお昼を食べます。「どこでたべよっか〜。」場所を探す子どもたち。生い茂る草むらを突っ切ったら新しい道ができました。

栗の畑?を発見。いっぱい落ちていましたが、ほとんど虫に食べられていました。残念。
去年発見した「巨大わたげ」を子どもたちは探しますが、今年は見かけませんでした。

かわりに発見したのはお化けたんぽぽ!5〜6本のたんぽぽの綿毛が一つにまとまったような、ちょっと気持ち悪いたんぽぽ。
おばけたんぽぽをつまんではしゃいでいます。

それにしても日差しがギンギン。汗をかきかき、古籏さんのお宅まで歩きます。早くもほんのりと黒くなりはじめる子どもと大人。次回は日焼け止め必須だな。。




クールダウン!!古籏さんのお宅に到着した子どもたちは、冷却器?で熱くなった頭を冷やし、待ちわびていた「古籏牛乳」でエネルギーを補給します。
その後古籏さんの畑に移動して、さっそく今日最初のお仕事「畑の石ひろい」を開始。畑に落ちている石をひろって袋につめていきます。一袋集めたら200円の古籏銀行券と交換できます。労働と引き換えに手に入れたこの券は、後で本物のお金と交換してもらえるとのことです。
これを聞いて俄然やる気になる子どもたち。ところがしばらくしてカズヒロ兄ちゃんがある子の袋を覗いてあることに気がつきます。
「これは石じゃなくて砂だよ!」。袋を全部ひっくり返され、砂や土の固まりを畑に戻されてしまいました。その様子を見ていた他の子どもたちもヒヤッとして自分の袋の中を覗きます。
石は固くて握っても崩れません。砂や土の固まりは握るとボロボロと崩れます。今度は間違えないように、石だけを拾っていきます。
炎天下の中約一時間、たくさんのお邪魔な石を畑から取り除くことができました。これで古籏アスパラもぐんぐんとのびてくることでしょう。


※白い矢印の先の黒い粒が毛虫



▲毛虫が道路をわたる様子。農業体験翌日のアートの時間に描きました。
道路をわたって竹風庵へ行こうとする子どもたちの目の前に、今まさに竹風庵へ向かって?道路を横断しようとする毛虫を発見しました。交通量の多い道路です。右から左から車が走ってきては、毛虫の姿を一瞬隠し、走り去っていきます。車が通り過ぎるたびに、毛虫の安否を心配しながら見守ります。

▲絵日記をご覧下さい。
「ガンバレ!」手をぐっと握って、毛虫に声援を送る子どもたち。そして毛虫はついに道路を横断し、茂みに入りました。「やった〜!ぱちぱちぱち」みんなで拍手をして喜びます。
古籏さんがアスパラを出荷する準備をしていました。アスパラの長さをキレイに揃えて、テープで束ねます。>>テーマ「働かざるもの食うべからず」でトマトの出荷について調べた子は出荷準備のお手伝いをすることができました。この後アスパラはJA塩尻に車で運ばれます。
農業体験初体験の2人が山田さんに連れられてセリを採っていました。そこへぴょこんとカエルが現れると、「カエルこわい〜!」と逃げ出してしまいました。おいおい。。「カエルなんていくらでもいるよ」と山田さん。



今日の夕飯は山菜の天ぷらと山菜みそ汁です。竹風庵の周りにはセリの他にも、うど、たらのめ、行者ニンニク、すぎな、つくし、たんぽぽと食べれる山菜がいっぱい。山菜をとったら万(よろず)相談所の古籏さんのところへ持っていき、食べれるかどうかを確認してもらいます。
みそ汁会議の結果、みそ汁に入れる具はひらたけと行者ニンニクに決定。行者ニンニクはちょうどわかめのようになっていました。
去年までは子どもの数が10人を超えることはありませんでしたが、今年は裕に10人を超えています。竹風庵の中には収まりきらないだろうと予測した古籏さんがなんとビニールハウスを竹風庵の横に建てて下さっていました。今年からはここでご飯を食べます。やっぱりみんなで食べるとおいしいね!
っと思いきや、一人で夕日に向かって食べている子もいました。それもいいねー!



ご飯の後は、アスティのバスがくるまで自由時間。冒険!冒険!竹林の奥の崖を登る子ども。すごく急で足下の土はとってもさらさら、つまり、すごーく滑りやすくて危険な崖でした。滑り出したら止まりません。ゆっくり、ゆっくり、慎重に降りていました。

そしてアスティではゆったりと温泉に浸かり、一日の汗と汚れを落として眠りました。



翌朝の朝食はアルミ缶でつくるご飯と一晩寝かせて「超旨」になったおみそ汁です。アルミ缶でごはんが炊けるなんて驚きです。ふたをして加熱。水加減がポイントです。水を入れすぎてしまうと、炊けるまでにすごく時間がかかってしまいます。炊きあがったお米は子どもたち曰く「すっげーうまい!」そうです。お塩の入れ過ぎに注意!
2日目の子どもたちの仕事は今年夏の第3回以降の農業体験で(順調にいけば)収穫する野菜の種まき&苗植えです。
古籏さんから植え方を伝授されたMacoちんが活躍しました。今回植えたのは、とうもろこし、水菜、ねぎの3種類。とうもろこしと水菜の種は穴を掘って2つぶずつ植えていきます。とうもろこしの種は、土で埋めた後、靴で踏み固めないとカラスにもっていかれてしまいます。
ねぎの根っこは下にも上にも成長するので、深めに掘ったところに苗を植えていきます。このように斜めに寝かせた状態で、根っこから白い部分までを土でかぶせていきます。ナビも子どもたちも真剣です。



竹風庵に戻ってから、子どもたちはそれぞれの作業に散っていきました。竹風庵の畑に植える苗を運ぶ子、それを植える子、昼ご飯の山菜を採る子、大人と一緒に山菜の天ぷらに挑戦する子、うどんをゆでる火を起こす子、水を運ぶ子、アスパラに水を遣る子。誰もが自分の、自分なりの仕事を持って、活発に動いていました。
 
▲ミニトマト
 
▲ピーマン
 
▲かぼちゃ



去年の農業体験参加者が、最も楽しみにしていたのがこれ。“火付け”って楽しいんですね。うまく火がつけられないことも体験しているから、火が付いたとき、空気を送って火力が強まったとき、そしてお米が炊けたときの達成感は何にも変えられません。
お昼のうどんが完成しました。ここ2日の中では一番上品なお味だった気がします。



お昼の後、子どもたちは竹風庵の周りで遊び始めました。竹やぶで子どもたちがはじめた遊びは“チャンバラ”。竹を短く切って、あるいは短く切らずに長いまま。水を得た魚のように竹笹をギャーギャーと振り回して遊んでいました。腕に当たって泣きそうになったりもしていましたが、学年入り交じってなんとも仲良く遊ぶもんですねー。
古籏さんから1日目のアスパラ畑の石とりの労働代が子どもたちに支払われて、楽しかった第1回農業体験もあっという間に終わりです。バス停で別れ際に古籏さんの肩をもむ子ども。「また来たいか?」古籏さんがいつもの質問をします。答えは決まっています。

+ END +


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