小津和紙・紙すき体験 2005/10/31〜

江戸日本橋、創業1653年の小津和紙さんへのご好意で、子どもたちに紙すき体験をさせていただけることになりました。ザ・生活「達人」の一環として全員ででかけました。
和紙はとても丈夫。洋紙と比べても比較にもなりません。同じ厚みなのに圧倒的な強さです。特に横向きに破るのは一苦労。無茶を知りながら押し通そうとする人のことを「横紙破り」と言うのは、ここに語源があるそうです。
温故知新。かつて江戸の町は頻繁に火災が起きていたそうです。重要な台帳を燃やさないために、火事が起きたときは、井戸に台帳を投げ入れたそうです。水に溶けず、インクもにじまない和紙は、乾かせばまた文字を読むことができます。
いよいよ紙すき体験が始まります。まずは挨拶。礼に始まり礼に終わる。よろしくおねがいします。お庭にある、こうぞ、みつまた、がんぴなどの和紙の原材料を見せていただきました。
  
和紙すき、達人のお手本を拝見させていただいた後は、子どもたちの番です。とろろあおいの根からとれるねばねばの糊を水、和紙の原料とよくまぜます。和紙の繊維をすくい上げて1、2、3、4・・・揺すります。このゆすりが均等にゆきわたれば美しい和紙が誕生します。
 
和紙は吸引機(掃除機)で水気を吹き飛ばして、(吸い飛ばして?)、乾かしたら完成です。
完成した和紙をみて微笑む子ども。それにしても、「みなさんお上手ですねー!」と先生方から褒められていた子どもたちの和紙。確かに失敗らしい失敗をした子もなく、どれも美しい仕上がり。失敗してもよいのですが。。。子どもたちからは、楽しかった!またやりたい!との声。よくできました。
しかし!上には上が。こちらの和紙は重要無形文化財に指定されています。他にも、極限まで薄くつくられた紙や、一束○○万円もする障子紙など、紙の世界の奥深さに触れました。小津和紙さん、ありがとうございました!
1Fのお店にはたくさんのかわいい柄の和紙も置いてありました。来年は戌年ですね。インターネットで買えます。

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